その①の続き
潮が動き始め、ようやくアタリが出始める。
が、エソ、エソ、エソ。
しかし、信じてシャクリ続ける者に光は差す。
水深70m、ボトムから数シャクリでバイト!
これは乗らずだが、さらに数シャクリ後に追っかけ?のバイト!
電撃フッキングをキメて巻き上げる。
これは重い、PE3号でドラグはまずまず締めているが、引き出されてなかなか巻けない。
体勢を変えながらなんとか少しずつ巻いていると、隣でエソを掛けたメンバーとオマツリ。
エソを釣り上げてラインを外そうとしたとき、エソの歯に自分のラインが…
あ、ちょ待っ!
アッー
…
ラインブレイク。
嘘やろ。
俺のヒラマサ(絶対)が隣のエソに…
受け入れ難い現実にしばし呆然。
変えたばっかりのラインも40mくらい持って行かれた。
ラインを組み直している間にもメンバーにアタリは続き、ヒラマサも上がっている。
気を取り直して再度シャクリ続ける。
しかし、青物の時合が終わったか、たまにエソが釣れるが本命は来ない。
時間ギリギリまで信じて肉体の限界を超えてシャクリ続けるが、神は微笑まなかった。
この日、青物はシルバーのロングジグのレギュラーワンピッチジャークに反応し、小さめのジグにはマダイやボッコがヒットしていた。
ただ、全体的に食いが浅く、乗らないアタリやバラしが多く、蓋を開けてみれば、ヒラマサ3、マダイ1、ボッコ1、エソ多数と釣果はイマイチであった。
ベイトがイワシのモリモリパターンは中々食わせるのが難しいようだ。
さて、ジギングタイムはここで切り上げ、夕マズメのキャスティングへ。
場所は朝と同じエリア。
開始一投目でメンバーにヒット。
しかしこれは相当デカかったようで、根に走られ敢えなくラインブレイク。
PE6号、リーダー150lbでこの洗礼。
船長曰く、近海でもモンスターヒラマサは居るので、キャスティングはPE8号が基本とのこと。
恐ろしい世界である。
このバラシで魚が散ってしまったか、バイトが続かない。
自分はロックポップスリム140Fにルアーチェンジ。
220mmからしたらジャコみたいな感覚だ。
ちゃんと気付かれるかな。
小刻みのジャークでじっくり誘う。
と、ここでバイト!
あまり大きくはないが、走る走る。
これは危なげなくキャッチ。
コシナガマグロの60センチ。
外道だが、初めて釣ったし何よりキャスティングでの獲物なので嬉しい。
この後、他のメンバーにビッグバイト。
これはデカイ。
竿を立てる余裕なく綱引き状態で寄せてなんとかキャッチ。
121センチ14.5kgの正真正銘のデカマサだ。
クソ、やられた。
この男、釣り歴約1年。
普段は沖波止にてライトショアジギングでサゴシ釣りに精を出しており、さっきまでトッププラグの動かし方も分からなかったビギナー小僧である。
ふん、この喜びの代償は高くつくぞ。
記録のハイパーインフレにより感覚が麻痺し、今後サゴシに胸が躍ることは二度とないであろう。
ざまぁみさらせ。
カァ〜 ペッ
と笑顔で祝福。
これぞ紳士というものよ。
そしてすぐさま持ち場に戻り、ビッグベイトにチェンジして目を血走らせて投げ狂う。
しかし、無常にも太陽は沈み、納竿。
クソー
しかし、肉体の限界を超えてシャクリ、投げ続けた自分に悔いはない。
まじで肩痛めた。
帰港前に魚の処理。
いやー、こいつぁスゲェわ、ど迫力。
元気過ぎ、デカ過ぎ、ヌルヌルし過ぎで船長も神経締めに大苦戦。
ええもん見れた。
クーラーに入らんし、こりゃ助手席に乗っけてくしかないな。
臭くなって女子に乗車拒否されろ。
まだまだシーズンはこれからとのことで、また近いうちにトライしたい。
14000番のスプール買って8号巻くか。
ああ、また出費が…
料理編へ続く。