①の続き。
昼メシ休憩を挟んだ後、一同磯Bへ。
ここは割と実績があり評判のポイント。
突端の正面は水深があり、左右がワンドになっていて変化に富んだ地形だ。
まずシャローをトップ、ミノー、バイブでチェック。
散々投げ散らかして反応が無かったのでジグにチェンジして駆け上がり周辺をひたすらにしゃくる。
ジグをローテーションして、しゃくるしゃくる。
しゃくっても
しゃくっても
青い海
…
む、一句できた。
こりゃ無季自由律俳句ってやつですな。
人生に迷った種田山頭火が自分探しの旅に出て、
俳人になることを決意したときに
あの句を詠んだように、
しゃくれどしゃくれどアタリすらなくて
自分の釣りに自信が持てなくなったが、
それでも腱鞘炎になるくらいしゃくり続けた末に見えた景色を詠んだ句である。
おれは、シャクリ導師として生きていく。
いや、やっぱ疲れたからしゃくるのやめ。
サルはエギングで子イカを釣っている。
キジはジグをしゃくっているがアタリなし。
そうこうしているうちに夕まずめ。
と、ここでワンドの入口でボイル発生。
しかし、ルアーに反応なく、直ぐに終わってしまった。
夕暮れの儚い夢であった。
その後日没直前にキジがジグでイサキを捕獲し、納竿。
暗く険しい帰り道を辿り、拠点へ。
晩飯を食って、拙者は今日倒した青鬼の思い出を肴に勝利の美酒に酔い、翌朝に備え早めに床についたのであった。
続く。