磯釣りをしていた男性が海中転落し死亡(九州朝日放送) - Yahoo!ニュース
よく行く場所での事故なので、これはかなりショックなニュース。
他人様のご不幸に触れるのは少し気がひける思いもあるが、少しでも啓発になればという思いから、ブログに残すことにした。
ご遺族や関係する方はさぞ居た堪れない出来事だっただろう。
まずは心よりご冥福をお祈りします。
この事故の前、事故の当事者ご本人から大島に詳しい方に、当該地についての問い合わせがあったそうだ。
その方は、初めての人には危険なので無理だと伝えたそうだが、無謀にも強風と高波の中、ライフジャケットも無しで、しかも瀬泊まりで挑んだとのこと。
ただでさえ危険な大島裏磯。
荒れ模様の中、しかも初めてで足場もわからないような場所で何故夜釣りを強行したのか。
貴重な休みでに仲間と釣行できるチャンスが限られていたのかもしれないが、どの様な理由であれ、釣りはあくまで娯楽である。
命懸けで遊ぶ精神そのものを否定するつもりはないが、事故が起これば本人だけの問題では済まない。
リスクを認識した上で、そのリスクを極力最小化する努力はすべき。
このニュースを聞いた多くの人は、自業自得だと思っただろう。
自分もそう思う。
いい歳なので、大変な危険が伴うことは容易に想像できただろうに、と。
でも、子供や若い人達はどうだろう。
リスク感度は、教育を受けたり、実際に危ない経験をしないと身に付かない筈だ。
危ない経験はしないに越した事は無いので、これは具体的に教えてイメージしてもらうしか無い。
実際に起こった事故や自分のヒヤリハット経験を伝えるべし。
そして、子供達や若い人達には口酸っぱくリスク低減の方法を説いていかねばなるまい。
じゃないとマジで死ぬぞ、と。
リスク低減について、自分がやっている簡単なものを以下に挙げてみる。
やっている人は何を今更という感じだと思うが、やっていない人が読む可能性もあるので。
①前日に天気予報は必ずチェック。
これはWindy等の波風の継時変化が視覚的に分かるアプリがいいだろう。無料だし。
危ないかなと思ったら、絶対に無理は禁物。
②タイドグラフで干満チェック。
潮位が上がると沈む場所もある。行きは良くても帰りに道がなくなるなんてことがない様に、その磯がどのくらいの潮位まで安全かを認識しておく。
潮位が上がると波のパワーも増すところが多いので注意だ。水深がある程波が減衰せずに岸に到達するので。
知らない磯での夜釣りはやらないに限る。
③安全具は信頼性のあるものを確実に着用。
言わずもがな、ライジャケ、磯靴は必須。
本当ならヘルメットもしたほうが良い。こけて頭でも打とうものなら一発だ。増してや海に落ちて高波で岩にでも打ち付けらたらどうなるか、想像に容易いだろう。
自分はヘルメットまでしていないが、そろそろバランス感覚も鈍ってきたので、検討しても良さそうだ。
グローブも、不意に手をついた時や、磯に上がる時にカメノテやフジツボなどの凶器から手を護るのにあった方がよい。
④携帯防水ケース
万一流された時や、救助が必要な時など、いざという時に水没で機能しないということがない様に。
自分はソフトバンクだが、大抵の離島磯や沖磯では電波が入らない。docomoやauの方がこのあたりは安心だろう。
自分の場合は会社の携帯がdocomoなのでいつも念のため予備として携帯している。
取り敢えずはこんなところだろうか。
簡単だ。
こんな簡単なことをやっていない人が、なんと多いことか。
当然、リスクはゼロには出来ず、不注意で怪我をしたり、最悪死ぬかもしれない。
あとは自分の体力を正しく認識し、体調万全にして気をつけていくしかない。
釣りは楽しい。
パラダイスを求めて無茶もしたくなる。
でも、健康な身体あっての釣りだ。
釣りで家族や友人を悲しませることがあってはならない。
リスクを最小限に、節度をもって、長く楽しんでいきたい。